証券口座を開設する際、「特定口座」「一般口座」「NISA口座」を選ぶように指示されると思います。
しかし、投資初心者の人は、何が何だかさっぱりですよね。
そこで今回は、「特定口座」「一般口座」「NISA口座」がそれぞれどんな口座なのか、そしてどの口座を使うべきなのかについてお伝えします。
そもそも証券口座とは?
証券口座とは、証券会社を通して株を買ったり、投資信託をしたりするために必要になる口座のことです。
「口座」といワードを聞くと、「銀行口座」を思い浮かべませんか?
仕組みは銀行口座とほぼ一緒です。
例えば、みずほ銀行の口座ならみずほでしか取引ができないし、三菱UFJ銀行なら三菱UFJでしか取引ができない、といったように、証券口座も同じ会社の中でしか取引をすることができません。
SBI証券の口座を開くなら、SBI証券の中でしか株は買えない、という理屈ですね。
イメージ的には、「銀行口座の株バージョン」と覚えてもらえれば大丈夫です。
証券口座の中の、3種類の口座
銀行口座に、普通預金と当座預金の2種類が存在するように、
証券口座にも種類があります。
基本的には、「特定口座」「一般口座」「NISA口座」の3種類が存在します。
特定口座
特定口座とは、自動的に1年間の利益や損失を計算してくれる口座です。
頻繁に株の取引をする人や、確定申告を全て任せたい人に向いています。
この口座では、証券取引所に上場されている株を買うことができます。
一般口座
一般口座とは、利益や損失の計算を自分で管理する口座です。
税金について勉強している人や、自分で確定申告をしたい人に向いています。
この口座では、証券取引所に上場されていない未公開株を購入することができます。
NISA口座
NISA口座とは、税金が免除される口座です。
投資を始める人は、必ず作っておくべき口座です。
特定口座と一般口座は併用できない
一つの証券会社で、特定口座と一般口座を同時に開設することはできません。
口座を開設する段階で、特定口座を使うのか、一般口座を使うのか、選ぶ必要があります。
NISA口座は、一人一口座まで
NISA口座は、複数開設することができません。
そのため、どの証券会社でNISA口座を開くのか、あらかじめ決めておく必要があります。
途中で他社に変えることもできますが、手続きが面倒くさいので、できるだけ最初にどの会社で開設するのか決めておくと良いでしょう。
特定口座とNISA口座を開くのがお勧め
投資初心者は、とりあえず特定口座とNISA口座を開いておけば間違いありません。
一般口座は未公開株が買えるというメリットもありますが、その反面取引を自分で記録したり、利益や損失も全て計算しないといけないので、考えることが多い投資初心者には少し不向きです。
他の証券口座で一般口座を開くこともできるので、まずは特定口座とNISA口座を開いて、取引を始めると良いでしょう。
また、特定口座は、源泉徴収がありかなしかを選択することができるので、確定申告を自分でするかどうかを選ぶこともできます。
ただし、扶養の問題や、確定申告漏れなどを防ぐためにも、源泉徴収は「あり」を選ぶことを推奨しています。
確定申告のことをあまり考えたくない人は、とりあえず「特定口座」「NISA口座」を開いて、「源泉徴収あり」にしておくと基本的に問題ありません。
まとめ
まとめると、下記のようになります。
- 特定口座…上場した会社の株を買える。自動確定申告
- 一般口座…未公開の株を買える。帳簿から自分でつける。
- NISA口座…税金免除になる。絶対使う
特にNISA口座は、投資初心者のために作られた「利益が出やすい」口座なので、必ず開設して活用するようにしましょう。
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