「投資」と聞いて、怖いイメージや、お金が減ったりなくなったりするイメージがあるかもしれませんが、それは根本的に考え方が大きく間違っています。
投資は減ることを恐れるものではありません。
そもそも、自分のお金を消費ではなく投資に回すという考え方ができない時点で、あなたのお金はずっと減り続けているのです。
「消費マインド」から抜け出せ
「投資が怖い」と思っているのは、「消費マインド」からまだ抜け出せていないからです。
例えばあなたは、自販機で飲み物を買うのに、躊躇することはありますか?
おそらく、大半の人が迷わず買いますよね。
お菓子やおにぎりも、何も考えず「食べたいから買う」という選択をする人が多いかと思います。
これが消費マインドです。
一本のジュースの代金を、投資に回すとどうなるのか
例えば、「ジュースを買いたい」という一時的衝動を抑えて、そのお金を投資に回すとどうなるでしょうか。
毎日150円のジュースを買っていたのであれば、その行為をやめると1ヶ月4500円浮くことになります。
1ヶ月4500円を年利5%の投資に回せば、
1年目は+2700円、2年目は+5400円、3年目は+8127円、というように雪だるま式にお金が増えていきまます。
しかも、元々消費するはずだった150円も、株の価値として残り続けています。
つまり、3年で4500×36+8127=170,127円の差が生まれるわけです。
たった一日一本の飲料水を節約して投資に回すだけで、これだけの差が生まれます。
この節約の重要性がまだよく分かっていない方は、以下の記事をご覧ください。
投資は確実に増えるわけではない
もちろん、投資は確実にお金が増えるものではありません。
価値が減ったり増えたりします。
しかし、ここで重要なのは確率です。
S&P500
例えば、安定的にお金を増やしていきたいのであれば、「S&P500」という株がおすすめです。
購入し続ければ、資産が増え続ける確率がかなり高いからです。
というのも、アメリカの優良企業500社をまとめた「S&P500」という株は、世界で最も安定している株と言われています。
世界一株の研究が進んでいる「トリニティスタディ」という研究チームが、ドルコスト平均法で投資し続けた場合、平均年利が永年約5%になるという研究結果を出したそうです。
※ドルコスト平均法とは、毎月同じ金額の株を買い続ける投資手法です。
毎月同じ金額を買い続けることで、突然株価が暴落したり高騰したりするリスクを回避することができます。
回避が可能な理由は、「S&P500」の株価がずっと成長し続けているからです。
リーマンショックやオイルショックなどのように、一気に株価が下がって一時的にマイナスを食らった時期もありましたが、世界的な経済危機があっても、S&P500は5年以内に回復し、株価はずっと上昇し続けています。
このように、自分の持っている株価の数値に惑わされず、ただひたすら同じ金額の株を買い続けることで、平均年利5%の恩恵を受けることができます。
投資するお金は、節約したお金。つまり元々あるはずのないお金。
そしてここで最も重要な考え方は、「このお金は元々消費するだけだったお金」だということです。
あなたの消費に、「お金を生み出す消費」はありますか?
使ったお金は、戻ってこない人がほとんどではないでしょうか。
「増えるお金の使い方」ができることこそが、お金持ちに近づく第一歩なのです。
投資が怖いと思っている人は、そもそも視点を変えてみてください。
投資よりも恐ろしいただ無くなるだけの「消費」を、あなたは当たり前のように行っているんです。
つまり、投資の目的とは、本来「消費するだけ」だったお金を「投資」に回すことで、プラスのキャッシュフロー(消費したお金が増える資金の流れ)を生み出すことなのです。
リスクをとって投資をとってみるのもOK
S&P500や全世界株、債券などは、一般的に「安定的な積立投資」と言われています。
アメリカなどの諸外国では、子供の頃から「投資」の概念の教育を受け、銀行の預金と並行して株を買い、資産形成をしているそうです。
それに対して、日本の投資の教育は一切ありませんよね。
投資の勉強を、学校で教えてもらった記憶はありますか?
多分、ほとんどの人が経験していないはずです。
だから日本人は投資に対する教育不足のせいで、お金は「消費するもの」だという勘違いを起こしてしまっているのです。
そこで、僕は、リスクをとって1企業の株を購入することをお勧めしています。
もちろん積み立ても大事です。
資産運用をしていくのはとても大切なことだと思います。
しかし、積み立て投資は、どんなに頑張っても結果が出るのに膨大な時間がかかります。
理想の金額を達成するのに、早い人で10年〜20年、少ない金額を積み立てている人は50年〜60年かかる場合もあります。
それならば、一度リスクをとった株の買い方をした方がいいのではないだろうか、というのが僕の考え方です。
なぜなら、先ほども説明したように、投資で使うのは「元々消費するだけだったお金」だからです。
仮になくなったとしても、それは消費をしたことと何も変わらないのです。
そもそも基本的に、株価の価値が0円になることはあり得ません。
ANAがいきなり倒産するでしょうか?
近所にある会社が、2年程度で急になくなった所を目撃したことはありますか?
株価の高騰や低迷こそあれど、紙切れになることは確率的に相当低いです。
だから、僕は節約したお金を投資に回すことをお勧めしています。
そのお金は、元々あるはずのなかったお金なのですから。
「なくなってもいいから挑戦できる」という気持ちを持つことが、投資をする上で最強のマインドなのです。
まとめ
今回の内容で伝えたかったことは、
投資を恐れるな。失敗しても、消費するより断然良い。
ということです。
投資をした結果、減ろうが増えようが、そのお金は節約したお金で、元々残るはずのないお金だったはずです。
そのお金が元本割れしたとしても、結果的にあなたの資産は増えているはずです。
また、一時的な失敗は、今後株を運用していく上で大きな経験になります。
本で読む「他人の経験」と、実際に味わう「自分の経験」では、圧倒的に貯まる経験値の量が違います。
失敗した後、原因を追求して、同じ失敗をしないように投資を繰り返していくことで、一流の投資家として成長していくのです。
また、当サイトでは、できるだけ投資での失敗を減らすために投資の基本的な知識や財務諸表の読み方などをお伝えしていますので、興味のある方はぜひこのブログを引き続きご覧になってください。
次回は、「経営」についてお伝えしていきます。
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